フランキスカ    古代・中世の世界の武器シリーズ始めました

 誰にも頼まれていないのですが、

 古代~中世くらいの、古典な武器シリーズを始めます

 鷹橋は、剣だとか斧だとかの原始的な武器が、大好きなのです(女子力低い) (ΦωΦ)フフフ・

 

 第一弾は、フランク族の代表的武器・フランキスカです

 

 

【フランキスカ】 売買禁止 フランク人の投げる戦斧は一人前の戦士の証?

 

 

 戦斧の利用方法は、手でもって襲いかかるだけではない。投げる武器としても用いられた。投げる戦斧を特有の武器としたのが、フランク人である。
 フランク人とは、ゲルマン民族の一派だ。サリ族、リブアリ族、カッティ族などもともとは多数の部族群からなっていた。サリ族のクロヴィス (四六五/四六~五一一)が、部族統一を行い、フランク王国を築き上げる(メロヴィング朝)。
 八世紀半ばにカロリング家に王朝が移り(カロリング朝カール大帝シャルルマーニュ)の時に最盛期を迎え、西ヨーロッパの大部分のに版図を拡大する。しかし、八四三年に三分されて、ドイツ・フランス・イタリアの起源となった。
 西ヨーロッパの歴史において重要な役割を演じたフランク人の代表的な武器は、「アンゴン」と呼ばれる掛り鏃をもつ長い投槍と、この項目で取り上げるフランキスカと呼ばれる戦斧である。
 フランキスカは、長さ五〇センチ、斧頭の重さは平均して〇・六キロ、総重量は一・四キロ程度だ。柄から上向きかげんに刃が湾曲しているのが特徴である。柄が比較的短いため、使わないときは、腰のベルトに刺して持ち運ぶこともできた。
 投擲されたフランキスカは、回転しながら敵に向かう。一五メートルの範囲内なら高い命中率を誇った。
 ただし、現代の実験では四メートル(三メートル説あり)ごとに一回転したことから、四メートル、八メートル、一二メートル時にのみしか、斧頭が敵に当たるタイミングがなかったという。(『武器甲冑図鑑』市川定春)
 戦法としては、敵を充分に引きつけてから投げ、投擲後に剣などとどめを刺すのが一般的だ。これは重投擲武器の典型的用法だが、手に握り、敵を直接にたたき割った強者もいたに違いない。
 フランク人が残した法典によると、フランキスカの所有を許されたのは成人した者のみだという。単なる武器ではなく「一人前の戦士の証」としての意味合いもあり、売買は禁止されていたものと考えられている。
 フランキスカは、フランク王国建国以前から、王国最盛期のカール大帝の時代まで使われ続けた。一説によれば、フランク人はを弓を扱うことが得意でなかったため、フランキスカを好んだという。
 そのフランキスカも、部隊の騎兵化に伴い、いつしか忘れ去られた。

 

 

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