戈(か) 古代・中世の世界の武器シリーズ 第二弾

 第一弾を書いたら楽しくて堪らなかったので、ストレス解消に第二弾を書きました。

 よろしければ、おつきあいくださいませ

 

【戈(か)】  「干戈を交える」の語源? 敵を引っ掛け、引きずりおろす、対戦車用の長柄武器

 古代中国の戦車は、三人乗りの二輪馬車であった。三人の乗員のうち、両側の二人が使った長柄武器が、この項目で取り上げる「戈」である。
 戈は、中国古代における代表的兵器のひとつで、長い竹か木製の柄に、やや湾曲した青銅製の刃が垂直に取り付けられている。
 なお、柄の先端に尖った両刃の穂先をつけた長柄武器を「矛(ぼう)」といい、後述する戈と矛の両方を組み合わせた穂先をもつ長柄武器を「戟(げき)」と呼ぶ。
 戈の使い方は、戦車がすれ違うときに、両手で敵の戦車に向かって刃を打ち込む、もしくは引っかけて突き刺し、戦車から落とす。
 直線的な刃の武器で突くよりも、戈のような引っかける部分がある刃のほうが命中率が高い。戦車のスピードもいかせた。そのため、戦車が軍隊の主力であった商、周(前一六~前三世紀)時代に、多く用いられた。
 出土された戈の柄の長さは、短いものでも一メートル、長いものだと、なんと三メートルにも達する。(使われなくなってからの期間が長いため、実物がどのようなものであったのかは、出土品でしかわからない)
 柄の長さによって攻撃方法は異なる。長いものは戦車の車輪および、敵の乗員を標的とし、短いものは主に戦車から歩兵を餌食にした。
 戦車戦の申し子ともいうべき戈であったが、あまりに戦車戦に適していたため、漢になって戦車戦が廃れると、ともに衰退するしかなかった。戦車戦が廃れたのちは、先述の「戟」が、唐代に儀式用の武器になるまで、主役の座に就くことになる。
「戈」の字は、後世に「干戈を交える(武器をとって戦う 戦争をする)」という言葉に残る。しかし、この言葉における「戈」は武器の総称で、戈そのものを指している訳ではない。とはいえ、総称になるほど、戈は代表的な武器であったのだろう。

                  【了】

 

 

 殺伐とした話題のあとは、かわいい♥画像を

 

フォロワーさんの大切な妹君で、私のTwitterアイコンのななみちゃんです

(,,Ő x Ő,,)✨カワユス!!✨

f:id:shinobutakahasi:20180922071103j:plain

 

f:id:shinobutakahasi:20180922071542j:plain

 

 

 

 

 

f:id:shinobutakahasi:20180922070812j:plain

f:id:shinobutakahasi:20180922070829j:plain

 たか様家のピー殿です (,,Ő x Ő,,)✨カワユス!!✨

twitter.com