御館の乱 その1

 このブログには「御館の乱」がよく登場します。

 私は最初、なんとなく「割烹旅館の味対決」を連想してしまいましたが、もちろん違います。

 

 今回は、お馴染みの清様の

 お写真とともに、御館の乱について、書かせて頂きます

 なお、お写真は清様のものですので、無断使用はご遠慮頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします。

 たくさんお写真を頂いたので、初のシリーズ化決定です (ΦωΦ)フフフ・

 文章も、99%くらい清様の書かれたものです✧📣(•̀ᴗ•́)و ̑̑

 

 

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まず「御館の乱」とは

天正6年(1578)上杉謙信公が↓

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逝去したために、景勝公(上杉謙信の実姉の子、つまり謙信の甥っこ)・景虎公(小田原北条第三代当主の北条氏康の子で、第四代当主の北条氏政の弟)の二人の養子間で勃発する後継者争いです。

 

 当初は、前の記事でご紹介した春日山城内で争っていました。

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(↑ 春日山城を登り始めた人々を睥睨する謙信公)

 

 

春日山城本丸

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↑本丸からの絶景

 

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 ↑本丸横の天守台からの眺め

 

 ここから景勝公は、三の丸(前の春日山城の記事をご参照ください)に籠城する景虎公に鉄砲を撃ちこんだのです。きゃー(;ω;*)..💦

 

 ここで耐えきれなくなって景虎公は御館へ移動します。

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 ちなみに「御館」とは、謙信公が越後に逃れてきた関東管領上杉憲政公を迎えるために造営された館です。

 館は二重の堀に囲まれた東西250m・南北300mで5つの郭から構成されていました。分かりやすくいうと東京ドームの1.6倍の大きさだそうで、館とはいっても立派なお城です。

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 現在は住宅街の中に小さな「御館公園」が残るのみで、当時の面影は残っていません。

 

 御館へ移ってすぐに、景虎公は何度か春日山城を攻めます。しかし、そこは、さすが謙信公の堅城、ビクともしなかったようです。(。+・`ω・´)人シュワッチ!!

 

 また、景虎公は実兄である北条氏政公へ救援要請しました。その間も双方が越後の諸将の取り込み工作を展開しています。

 しかし、折しも北条氏政公・氏照(北条氏康の三男)の主力部隊は佐竹・宇都宮連合軍と交戦中であったために、同盟国の武田勝頼公へ景虎公の助勢を要請しました。

 この間にも、景虎公は奥羽の蘆名・伊達へも応援要請して、この時点では景虎方が優位に推移していました。

 やがて、武田と北条との間で不信感が噴出したのを見計らって(氏政公がなかなか動こうとしなかったから?)、景勝側から武田に和睦交渉が持ちかけられ、甲越同盟が締結されます。

 

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 この事により背後の心配が無くなった景勝方は、春日山城から自身の本城である坂戸城(写真↓新潟県南魚沼市)までの諸城を落として、連絡を可能にしました。

 

坂戸城の主郭↓

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 さらに景勝方は勢いに乗り、中越地方の景虎方の諸城への圧迫を強めていきます。

 形勢を観ていた勝頼公は、景虎方とも交渉して、景勝・景虎間の調停を試み和平を成立させました。

 

 勝頼公はしばらくの間、和平交渉した景勝・景虎を見守っていましたが、徳川が武田領に侵攻してきたので、兵の一部を残して撤兵しました。

 

 武田勝頼公が帰国すると間もなく景勝・景虎の和平は破綻します。

 その僅か後に北条氏政公は本腰を入れて、氏照・氏邦両軍を、景虎救援へと向かわせます。

 三国峠にある荒戸城(荒戸城の記事をご参照ください)を落として、

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↑ 荒戸城の主郭

 

 更に越後に入り込み、樺野沢城も落として、ここに本陣を置いて、坂戸城攻略に着手します。

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 第一弾はここまでです。

 景勝公と景虎公の宿命の対決はいかに?

次回を乞うご期待 (ΦωΦ)フフフ・

 

 清様の北条じゃなくて、訪城ブログはこちら↓

そよ風訪城日記